車買取査定では、契約後にキャンセルになったり、大幅な減額となるケースが存在します。
中古車という商品の性質上、不具合が後に発見されることもあるのです。
では、車買取査定で契約後キャンセルにならないための注意点について詳しくご説明していきます。
目 次
なぜ車買取査定で契約後キャンセルになるのか
車買取査定で高い金額で契約できたと喜んでいたのは束の間。
契約後キャンセルになる理由とは何なのでしょうか。
車買取査定の落とし穴
車の査定というのは、わずか20分から30分程度の時間で終了する場合が多いです。
ユーザーも待っているので、1時間も2時間もかけるわけにはいきません。
しかも、車を走行して状態をチェックするということは通常行われません。
こうした査定方法は、中古車の業者オークションでも同じであり、いくらプロの目を通しても、不具合の見落としという可能性は否定できないのです。
そして、仮に修復歴や不具合が後々見つかると、当初の査定金額が後に減額となったり、契約がキャンセルになることが起こり得るのです。
修復歴を隠していると後々のトラブルに発展する
修復歴を隠していると車の査定金額が後に減額となるケースがあるので注意が必要です。
修復歴は正直に伝えるべき
修復歴については、たとえ買取業者が見落としたとしても、車はその後の流通過程で何度も検査されていきます。
例えば、中古車の業者オークションでは、オークションを主催する会社の検査員が検査を行います。
さらに、車を買った側や、その後のオーナーが独自に検査を行うことも十分に考えられるのです。
修復歴は業界のデータベースでも記録されている
一度でも修復歴ありと判定されれば、業界のデータベースに記録が残るため、業者オークションなどを通せば、すぐにその事実が発覚してしまいます。
また、車を売却してから数年後に修復歴が発覚し、元の所有者に損害賠償請求がなされるといった事案も発生しています。
いずれ発覚してしまうような事実は、最初から伝えるべきなのです。
走行メーターを不正に巻き戻すと後々のトラブルに発展する
実は、日本国内では走行距離は厳格に管理されており、ごまかすことができない仕組みが確立されているのです。
走行距離は業界のデータベースで記録されている
普段何気なくディーラーに車検をお願いした時でも、自分の車の走行距離は業界のデータベースに記録されているのです。
また、中古車の業者オークションに出品された場合においても、その時の走行距離が毎回業界のデータベースに記録されます。
つまり、流通するすべての車の走行距離は一元管理されているのです。
メーター改ざん車は市場価値が大きく下がる
修復歴車であれば、適正な方法で修復されていれば走行には何の影響もありません。
確かに修復歴というだけで市場価値は多少下がりますが、それでも小売りとして流通させることはできるのです。
一方のメーター改ざん車については、改ざんされているという事実は簡単に判明しますが、どの程度メーターを巻き戻したかは、違法行為を行なった人物以外は分かりません。
つまり、走行距離が分からない車、悪意を持ってメーターを巻き戻された車として、市場価値が大きく下がるのです。
修復歴車と違って、一般ユーザーに販売することはほぼ不可能になります。
並行輸入車は特に注意が必要
並行輸入車の落とし穴
並行輸入車を所有していて、その車を売るという場合には、特に注意が必要です。
なぜならば、並行輸入車は日本に輸入される段階でメーターが巻き戻されているケースが非常に多いからです。
お国柄もありますが、輸出入にかかわる業者が巻き戻しを行っていることが多く、それまで日本で車検を受けたことがないため、発見するのが困難です。
走行履歴を調べる方法
しかしながら、アメリカ国内で販売された車であれば、VINナンバーから過去の走行履歴などを調べることができます。
そのサービスを提供しているのがCARFAX(カーファックス)およびAutoCheck(オートチェック)というアメリカの民間企業なのです。
したがって、並行輸入車を買う時も売る時も、こういった書類の有無を確認することが重要です。
逆に書類を準備できないのであれば、何かやましいことを隠している可能性が疑われますし、そんな車を買ってしまっては、売却時に大きく査定金額が減額になる可能性も否定できません。
まとめ
ユーザーは、不具合箇所や修復歴を正直に告知する義務があります。
それらを全て伝えていたうえで、車の査定金額を減額しようとするのは不当な行為ですが、ユーザーが隠していた不具合箇所や修復歴については、ユーザーにその責任を求める場合があるのです。
このように、修復歴や走行距離について、自分の知っている情報については正直に初めから伝えるべきなのです。